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機能性ディスペプシア（FD）
機能性ディスペプシア（FD）とは？
機能性ディスペプシア（functional dyspepsia, FD）は、胃痛、胃もたれ、膨満感などの症状が続く状態を指します。かつてはストレス性胃炎と診断されることが多かったこの病気は、近年「機能性ディスペプシア」という概念が確立され、症状に合わせた治療が可能になりました。逆流性食道炎や胃炎などの症状がある場合でも、病変が見つからないケース、または病変があっても自覚症状がないケースもあります。病変が見つからない場合でも、胃の機能的な問題により症状が続くことがあります。当クリニックでは、これまで十分な治療を受けられなかった機能性ディスペプシアの患者様に、適切な治療を提供しています。
機能性ディスペプシア（FD）の主な症状
機能性ディスペプシア（FD）は次のような症状に加え、倦怠感、肩こり、手足の冷え、立ちくらみ、背部痛などの全身症状や、不安、心気症、抑うつ、焦燥感などの精神状態の変化もみられることがあります。
- 食後の胃もたれ
- 早期飽満感（少量の食事で満腹になる）
- 胸やけ
- 吐き気
- 腹部膨満感
- みぞおちや胃の痛み
- ゲップ
機能性ディスペプシア（FD）の原因は？
機能性ディスペプシアは、胃の運動機能に生じる問題が原因で発生すると考えられています。胃は、食べ物を貯留し、蠕動運動で十二指腸に食べ物を送り出します。過食、高脂肪食、不規則な生活、飲酒、喫煙、過労、睡眠不足、精神的ストレスなどが、胃の運動機能に異常を引きおこす要因となります。胃酸過多やヘリコバクター・ピロリ菌感染も、胃の知覚過敏や運動障害を悪化させる要因です。
機能性ディスペプシア（FD）の診断
機能性ディスペプシア（FDは）他の重大な疾患と似ているため、専門医のもとでしっかりと診断を受けることが大切です
機能性ディスペプシア（FD）は似た症状を示す消化器疾患が多いため、診断は症状についてしっかりとお話をお聞きすることから始まります。がん、炎症、潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ菌感染など他の原因を排除するための検査をおこないます。主な検査は血液検査や内視鏡検査です。機能性ディスペプシア（FD）の症状は他の重大な疾患と似ていることがありますので、専門医のもとで、まずはしっかりと診断を受けることが大切です。
機能性ディスペプシア（FD）と診断されたら…その治療について
機能性ディスペプシア（FD）の治療は、症状の緩和と再発の防止を目的とし生活指導と薬物療法を用いて治療を開始します。治療を受けることで、快適な生活を取り戻すことが可能です。当クリニックでは、患者様一人一人の症状と悩みに合わせて、最適な治療法をご提案します。お気軽にご相談ください。
生活指導
規則正しい食生活、ストレス管理、適度な運動、趣味への没頭、禁煙、アルコール制限などが重要です。
薬物療法
胃酸分泌抑制剤（H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬）、漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬などが症状に応じて処方されます。
