過敏性腸症候群

  • HOME>
  • 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)にお悩みの患者様へ

  • 他の病院で過敏性腸症候群(IBS)と診断を受け治療を受けたが一向に改善しない
  • 原因不明の下痢症状に悩んでいる

一度当クリニックにご相談ください。専門医がしっかりと診断し、他の病気が隠れていないか正確に診断をおこないます。その上で過敏性腸症候群(IBS)と診断された場合には、患者様のバックグラウンドを重視した、過敏性腸症候群の治療をしっかりとサポートさせていただきます。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)とは?

過敏性腸症候群(IBS)とは?

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腹痛や腹部の不快感、排便異常(下痢や便秘など)といった慢性的なお腹の症状が特徴の病気です。これらの症状は週に1回以上、3か月以上続くことが多いですが、腸自体に明らかな異常は見つかりません。特に20~40歳代の若い女性に多く、若い人の約6人に1人がIBSの症状を抱えていると言われています。

過敏性腸症候群(IBS)はどんな症状?

次の症状が続く場合、過敏性腸症候群(IBS)の可能性がありますが、大腸がんなどの他の病気も考えられるため、必ず専門医の診察を受けることが重要です。

  • 突然の腹痛や激しい便意
  • 下痢や便秘、またはその交互の出現
  • 持続するお腹の膨満感
他の病気との判別が重要な症状

上の症状に加えて次の項目に当てはまる場合、過敏性腸症候群(IBS)ではなく潰瘍性大腸炎や大腸がんの可能性が考えられますので、専門医による検査を早急に受けることをおすすめします。

  • 貧血や血便がある
  • 体重減少
  • 40歳以上での症状出現
  • 大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎の既往歴や家族歴

過敏性腸症候群(IBS)の診断基準【Rome IV】

最近3か月間で週に少なくとも1日以上腹痛があり、下記のうち1ないし2項目以上の基準を満たしている。

  • 排便に関連する
  • 排便頻度や便形状の変化を伴う
  • 便形状(外観)の変化を伴う

過敏性腸症候群(IBS)の原因は?

過敏性腸症候群(IBS)の原因は完全には解明されていませんが、次の要因が関与していると考えられています。

神経制御の異常

腸をコントロールする神経の機能に何らかの問題がある状態を指します。普通、私たちの腸は神経によって動かされ、食べ物を消化したり便を排出したりします。この神経制御がうまくいかないと、腸の動きが不規則になり、お腹の痛みや不快感などの症状が起こります。

腸内細菌叢の異常

私たちの腸内には、健康を維持するのに役立つ多くの細菌が存在します。これらを総称して「腸内細菌叢」と呼びます。この腸内細菌のバランスが崩れると、腸の働きが敏感になったり、消化に影響を与えたりすることがあります。例えば、感染症を経験した後に、このようなバランスの変化がおこることがあります。

過敏性腸症候群(IBS)の分類

過敏性腸症候群(IBS)は症状により以下のタイプに分類されます。

下痢型IBS

下痢を主な症状とし、ストレスや緊張時に顕著になることが多い。

便秘型IBS

便秘が主な症状で、特に若い女性に多く見られる。

混合型IBS

下痢と便秘が交互に現れる。

分類不能型IBS

上記のいずれにも該当しない場合。

過敏性腸症候群(IBS)の診断のためにおこなう検査はどのようなものがある?

過敏性腸症候群(IBS)の診断のためにおこなう検査はどのようなものがある?

過敏性腸症候群(IBS)の診断には、症状がRome IV基準を満たすとともに、腹部レントゲン検査や大腸内視鏡検査により他の病気の除外が必要です。

腹部レントゲン検査
目的 腸内のガスの量、便の性状、大腸のれん縮状態を評価します。
内容 画像から腸の運動機能や形状を確認し、過敏性腸症候群(IBS)の診断に役立てます。
大腸内視鏡検査
目的 大腸の粘膜状態や腸の動きを観察し、大腸がんや潰瘍性大腸炎など他の疾患の有無を確認します。
内容 内視鏡を使用して大腸内部を直接観察し、必要に応じて組織を採取し細胞検査をおこないます。

過敏性腸症候群(IBS)の治療方法は?

下痢型IBS
ストレス管理 リラクゼーション法やカウンセリングを通じてストレスや緊張を減少させます。
食生活の調整 刺激物やカフェインの摂取を控え、食物繊維の摂取を適度に保つようにします。
薬物療法 止瀉薬(下痢止め)、セロトニン受容体拮抗薬、抗うつ薬などが用いられる場合があります。
便秘型IBS
水分摂取の増加 十分な水分摂取により便の硬さを減少させます。
食生活の改善 溶性食物繊維の摂取を増やし、便の量と柔らかさを促進します。
運動 定期的な運動で腸の活動を促進します。
薬物療法 下剤、排便を促進する薬(例:リナクロチド)、整腸剤などを使用します。
混合型IBS
生活習慣の調整 規則正しい食事と睡眠、適度な運動が大切です。
食事療法 下痢と便秘の両方の症状に配慮した食事計画をすすめます。
ストレス管理 ストレス緩和のためのカウンセリングやリラクゼーション法をご提案します。
薬物療法 症状に応じた下剤や止瀉薬(下痢止め)を適切に使用します。
分類不能型IBS
症状の管理 症状の変化を記録し、適切な治療法をご提案します。
全般的なアプローチ ストレス管理、運動、食生活の改善など、IBS全般に効果的な治療法を患者様と一緒に取り組みます。
薬物療法 症状に応じた柔軟な薬物療法をおこないます。

072-670-1010

WEB予約