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胃炎・胃がん
胃炎とは?
胃炎は、胃粘膜の炎症を伴う病気で、急性胃炎と慢性胃炎の2つに分類されます。これらは原因も治療法も異なり、診断には内視鏡検査が非常に重要です。当クリニックでは専門医による検査・治療をおこなっていますので、胃炎の症状にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
急性胃炎の特徴
急性胃炎は、突然に胃粘膜に炎症がおこる状態です。主な症状には、みぞおちの痛み、嘔吐、吐き気、胃もたれ、膨満感があります。進行すると吐血や下血が現れることもあります。原因としてはアルコールの過剰摂取、暴飲暴食、刺激物の摂取過多、薬剤の副作用、ストレス、アニサキスによる食中毒などがあります。診断には、問診と内視鏡検査が行われます。
慢性胃炎の特徴
慢性胃炎は、長期間にわたり胃粘膜の炎症が持続する状態です。症状には胃の不快感、胃もたれ、食欲不振、嘔吐、腹部の膨満感があります。主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染で、除菌治療をおこないます。内視鏡検査で、胃粘膜の肥厚や萎縮を確認し、萎縮性胃炎の有無を判断します。
胃炎の治療方法
急性・慢性胃炎ともに、薬物療法、原因の除去、生活習慣の改善が治療の三本柱です。薬物療法には胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護薬などが使用されます。市販薬のみでの治療は胃潰瘍や胃がんを見逃すリスクがあり、専門医の診断を受けましょう。ピロリ菌の除去治療は、感染が確認された場合におこなわれます。生活習慣の改善も重要で、食事習慣の見直しやストレスの解消などが含まれます。
胃がんとの鑑別が必要
胃炎と胃がんは似た症状を示すことがありますが、胃がんは胃粘膜に発生する悪性腫瘍です。日本では、がん死亡者数の2番目に多い病気で、早期発見・治療が重要です。リスク要因にはピロリ菌の感染、喫煙、塩分過多の食生活などがあります。胃カメラ検査により早期発見が可能で、40歳を過ぎたら年1回の検査が重要とされています。
胃がんの進行度と治療
胃がんの進行度は、腫瘍の大きさやリンパ節への広がりの有無、他臓器への転移によって判断されます。治療法には内視鏡治療、外科手術、化学療法があり、進行度に応じて治療法が選択されます。内視鏡治療は早期胃がんに、外科手術はリンパ節転移のない胃がんに、化学療法は他臓器への転移がある場合に選択されます。
胃に不調がある場合や胃がんの早期発見のためにも
胃カメラ検査を年1回は受けましょう
胃炎と胃がんについて、それぞれの特徴と鑑別についてご紹介しました。胃の不調を市販薬で対処していると、実は胃がんだったということもありますので、気になる症状がある場合には、専門医に相談をしましょう。当クリニックでも経験豊富な専門医が、胃カメラ検査で、的確に診断・治療をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。